結婚相談所体験談 30歳女性建設会社勤務
建設会社に勤務して、今年で入社8年目です。
本家の一人っ子の長女として育ち、幼い頃から、あなたは跡取りを、と言われてきました。
大学に入った頃から、長男は好きにならないようにと恋愛対象にはなるべく次男、三男を選ぶようにしてきました。
今の時代に大げさな、と思われるかもしれませんが、私は祖父母のことも両親のことも大好きで、代々続いている姓、ご先祖様のお墓をきちんと守りたいと思う気持ちが強かったのです。
入社してから間もなく、同期の中に、気になる男性が現れました。
仕事が忙しい中でも笑顔を絶やさず明るい彼は、職場でも人気者でした。
同期会でたまたま席が隣になり、話をするとお互いにサッカー観戦が好きなことがわかり、今度一緒にサッカーの試合を見に行こうという話になりました。
当日、お目当てのチームが勝ち、周りが盛り上がっている中で、彼にお付き合いを申し込まれました。
23歳の時のことです。彼が本家の長男だということを知ったのは、その交際申込みにOKを出した後のことでした。
彼とはうまくいっていましたが、お付き合いを続けていく中で、いつも頭の中にあったのは、このまま付き合って、いつか結婚ということになった時、私たちは大丈夫なのだろうかということです。
彼も一人っ子で本家の長男、祖父が地主で土地がたくさんあるらしく、敷地内に二世帯住宅を建てて同居しようと両親から言われていたそうです。
私は私で、本家の長女として自分の姓とお墓を守らなければ、という使命感に駆られていました。
結局、話し合いはいつも平行線、でもとりあえず今はお互い好きだから、ということで結論を先送りしていました。
お付き合いも6年目を迎えた頃、彼の父がくも膜下出血で倒れ、入院することになりました。
お見舞いの帰り、彼から結婚しようと言われました。
突然のプロポーズ。嬉しくないはずがありません。
でもすぐに返事ができませんでした。悩みに悩み続け、たくさん泣いて、私が出した結論は、彼と結婚することはできない、ということでした。
自分の出した結論が正しかったかどうかわからず、しばらくは泣いてしまうことも多かったのですが、毎日の生活の中で、少しずつ元気を取り戻いていったような気がします。
彼と別れてふさぎ込んでいた時に、叔母が見かねて、結婚相談所の資料を取り寄せてくれました。
最初のうちは全く興味がなかったのですが、叔母の強い勧めで、とりあえず無料カウンセリングに行ってみました。
アドバイザーの女性は、私の話を親身になって聞いてくださり、大丈夫、きっとあなたにぴったりの相手が見つかりますと笑顔で言ってくださいました。
涙が出そうでした。恋愛なんてもうこりごり、と思っていましたが、もう一度だけ頑張ってみよう、そう思って入会を決めました。
もうすぐ初めての紹介書が届きます。素敵な男性と出会えるよう願っています。
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